トランスサイレチン型心アミロイドーシスについて
トランスサイレチン型心アミロイドーシスは 心臓のはたらきが悪くなる病気です。
トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)は、「アミロイド」という異常なタンパク質のかたまりが複数の臓器や組織にたまっていく「全身性アミロイドーシス」の1つです。
トランスサイレチン型心アミロイドーシスでは、「アミロイド」が、おもに心臓にたまっていきます。治療しないで放っておくと、「アミロイド」が心臓にたまり、心臓のはたらきが悪くなってしまう病気です。
疲れやすくなったり息切れがひどくなったりするのは年のせいばかりとは限りません。心臓の病気が原因の心不全による場合もあります。そして心不全と診断された患者さんのなかには、トランスサイレチン型心アミロイドーシスが原因となっていることがあります。
トランスサイレチン型心アミロイドーシスであったとしても、治療すれば心臓のはたらきが悪くなるのを遅らせることができると期待されます。現在、そのような治療が可能になってきました。
ATTR-CMの種類や症状、
治療についてわかりやすく
解説しています。
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ATTR-CMの種類
ATTR-CMには遺伝子変異によるものと遺伝子変異によらないものがあります。
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どんな症状がある?
気になる症状がある場合は、必ず主治医に相談しましょう。
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治療の方法と
日常生活治療には症状を「やわらげる」と症状の進行を「抑える」の2種類の方法があります。
監修:九州大学大学院医学研究院
循環器内科学 教授 筒井 裕之 先生